「エキナセアとプロポリス」
エキナセアとプロポリスには、同じような効果があります。ここでは、エキナセアとプロポリスとはどんなもので、どのような効果があるのかを説明します。
エキナセアとはどんなもの?
エキナセアは、北米の東部と中央部が原産地のキク科の植物で、ハーブの一種です。種子の部分がハリネズミのトゲに似ているのでギリシャ語で「ハリネズミ」の意味の「echinos:エキノス」からエキナセアと、命名されました。
エキナセアは、約400年前からネイティブアメリカンの間で、蛇に噛まれた時の洗浄剤や、風邪や伝染病の治療薬として使用されていました。
その後、ヨーロッパにもその効果が伝わり、抗生物質が発見されるまでは、梅毒、マラリア、ジフテリア、紅斑熱(こうはんねつ:ダニを媒介とする感染症)などの感染症の治療に使われていました。
エキナセアは、ヨーロッパでも特にドイツで研究が進められ、免疫効果を高めたり、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防効果があることが判明しています。
エキナセアは、アメリカではサプリメントとして、ドイツでは医薬品として使用されています。
プロポリスとはどんなもの?
プロポリスは、ミツバチがつぼみや新芽、幹などから採取した樹脂を巣に持ち帰り、腹から分泌したミツロウや花粉、唾液と合わせてつくった物質です。プロポリスは、ラテン語の「pro:守る、前」とギリシャ語の「polis:都市」が語源で、「都市への敵の侵入を防ぐ城壁」という意味を持っています。
プロポリスは、約4000年前から民間薬として使用されており、古代ギリシャ時代のディオスクリデス(西暦40~90)の著書にはプロポリスの効能や使い方が書かれています。
また、古代エジプト、メソポタミアではミイラの防腐剤として使われていました。
プロポリスには、高い抗菌、殺菌効果があり、風邪やインフルエンザ、喉の痛み、口内炎、口臭、歯周病、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの予防、改善効果があります。
また、その他にもストレスや生活習慣病の予防、改善、抗酸化作用による免疫力の向上やアンチエイジング効果、アレルギー症状の緩和などさまざまな効果があります。
共通の成分はフラボノイド
フラボノイドは、エキナセアとプロポリスに含まれている共通の成分です。フラボノイドは、ポリフェノールの一種で、植物に含まれている色素です。
種類によって効果が異なりますが、ほとんどが抗菌、殺菌作用、抗酸化作用があるので、感染症や生活習慣病の予防、改善に高い効果があります。
エキナセアとプロポリスの相乗効果
エキナセアとプロポリスはどちらもフラボノイドを含み、高い殺菌、抗菌効果があるので、風邪、インフルエンザなどの感染症の予防、症状の緩和効果や生活習慣病の予防、改善効果があります。エキナセアとプロポリスは相乗効果があるので、両方摂取すると免疫力を向上させて身体を強くし、細菌やウイルスの侵入を防いで風邪やインフルエンザをはじめとする感染症を予防する効果が高くなります。
サプリメントには、エキナセアとプロポリスの両方を配合したものがあるので、サプリメントで効率よく摂取してもいいでしょう。